金銭教育 目次 第1章 小遣い ── マネー・マネジメント教育 初級編 第2章 小遣い ── マネー・マネジメント教育 上級編 第3章 子育てと起業家教育 第4章 二世教育の実例 第5章 子供にお金をどう渡すか 第6章 お金に賢くなるために 第7章 リスクとつき合う法 第8章 日本人のお金感覚 第9章 節約とケチ 第10章 寄付とボランティア |
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第1章 小遣い ── マネー・マネジメント教育 初級編 <1> 子供の小遣いは人生最初のマネー・マネジメント教育 - 子供の小遣いに明確な姿勢を持つ家庭は少ない - 祖父母の前でぼろを着て歩く - 十歳の少年が百万円渡された <2> 小遣いの渡し方 - スタート前にこの二つを決める - 金額はマネジメント力が発揮できる額にする - 貯金の目標は二十四億円!? - 貯蓄の癖づけは生涯の武器である - 小遣帳をあなたはつけましたか? - 予算という「くさび」をはめる - アメリカの子供は寄付好きである - 小遣いと手伝いの関係は難しい - 子供を買収するのはやめよう - 値上げは子供から交渉させる - 親の姿勢があやふやだと子供が王様になる <3> 親の意識改革 - 小遣い以外にお金を得る方法がある - 消費者の立場からの金銭教育もある - 銀行に口座を開こう - お金では買えないものがある 第2章 小遣い ── マネー・マネジメント教育 上級編 <1> ティーンエイジャーの小遣い - ティーンエイジャーになると消費のパターンが決まってくる - 子供のまかなう領域をさらに広げる - 携帯電話の費用は子供に負担させるべきである - 親のしつけへのエネルギーは依然として必要である - 大学生の子供には一年間の生活費をまとめて渡す <2> クレジットカードとローン - クレジットカードは便利で怖い - クレジットカードを使うと出費が34%増える - カードを使う際のエチケット - 銀行からお金を借りて返済することで信用を築くよう指導された - 消費者金融や連帯保証の怖さも教えよう <3> 子供の金銭教育と人生の社会勉強 - アルバイトは世の中の仕組みを学ぶ機会である - 日本人の十五歳は生活力に乏しい - 学校での金銭・金融教育は社会を反映しているか - 株の教室では十二歳の生徒が二年間で70%のリターンを上げている 第3章 子育てと起業家教育 <1> 起業家精神 - 起業家精神は家庭で養われる - 「やる気のある子」「自分で考える子」「自立した子」 - 要は打たれ強い子供になればよい <2> 起業家教育の試み - 日本でも起業家教育が始まっている - 大阪人のほうが東京人より世界のスタンダードに近い - 起業家教育を施すのは父親である - 家庭ならいますぐ起業家教育が始められる <3> アメリカの小さな起業家たち - 米国には起業家を育むカルチャーがある - 「レモネードスタンドよりいいものがあるよ」──子供が商売できるアイデアの数々 - キャメロン君も父親に恵まれた - 親の務めは子供の気をくじかないことである - 木曜日の夜は父親からビジネスの話を聞く時間だった <3> 「創造性」と「考える力」 - アメリカ人二百二十七人、日本人六人の違いはどこにある? - 私の父と泥棒退治の仕掛け - 「ジャイアンツとタイガースのユニフォームはなぜ違うのか」 第4章 二世教育の実例 <1> 生きる力と価値の継承 - 二世教育は価値観の継承が基盤にある - 英国エリート層はスポーツを通して強靭な体と意志を鍛える - ユダヤ人はあらゆる環境下で生き抜くノウハウを伝える - 恵まれた子供は恵まれた子供なりの問題を抱える - 米国では恵まれた子供の問題の研究がなされている <2> 恵まれた子供ゆえの問題の克服 - 二世教育の原則論は資産家も一般人も変わらない - 恵まれた子供にこそ達成感を持たせることが大切である - お金は子供の健全な発達にじゃまだろうか - 金持ちであることをより肯定的にとらえる <3> ファミリーにおける二世教育 - 事業継承を伴う二世教育は米国でも大きなテーマである - グレイハム家の二世教育 - ファミリー・オフィスの二世教育 - カーティス家の二世教育 - その他の二世教育 <4> 米国の大資産家に育てられたK嬢の話 - エスタブリッシュメントのパーティーはこんな役割がある - エスタブリッシュメントは子弟を質素に厳しく育てる - エスタブリッシュメントは寄付ひとつにノウハウが凝縮している - こうして資産と家風は代々受け継がれていく 第5章 子供にお金をどう渡すか <1> 子供の大学進学の費用 - 大学教育の費用負担は親子間で話し合う - シートンは自分の養育費も払わされた <2> 独立した子供への援助 - 「すねかじり組」は「自立組」より蓄財額が少ない - お金を子供にどう渡すかは資産家の永遠のテーマである - ウォーレン・バフェットは子供に大金を渡さない主義である <3> 信託 - 信託は墓のなかから残した資産を支配できる - 年老いて生まれたひとり娘に資産を残すときはこうする - お金の渡し方でメッセージが伝わる - 子供には親の生前・死後あわせてトータルで公平に渡す 第6章 お金に賢くなるために <1> 蓄財優等生と蓄財劣等性 - 二宮金次郎は蓄財の手本かつ敏腕経営コンサルタントである - 蓄財優等生は家族の将来の心配も少ない - 学歴よりお金の体験が蓄財優等生をつくる - だからこそ子供時代の金銭教育が大事である <2> お金と心理的要因 - お金には「心の会計」がある - 株式投資は「心の落とし穴」に気をつけよう - 自分で株式投資する際の問題点 - 問題があれば対策がある <3> 個人投資の王道は長期投資 - 個人投資の王道は長期投資である - 祖父母にも出番がある - お金持ちは苦労が多い 第7章 リスクとつき合う法 <1> リスクという概念 - リスクを恐れるほど人は心理的負担が大きくなる - 「リスク」の語源は「勇気を持って試みる」である - 専業主婦は他人に運命を握られるリスクを負っている <2> 超安全志向の落とし穴 - 日本人は安全のつもりで愚かな道を歩んでいる - 定期預金でもお金は目減りする <3> リスクをとる知恵 - 「合理的に計算されたリスクのとり方」がある - リスクをとる方法の知恵 - 子供にもリスク管理を教えよう 第8章 日本人のお金感覚 <1> 日本人とユダヤ人と中国人 - 日本人は金を卑しみ、金にこだわるのはカッコ悪いと思う - 「株などはやっておりません」と言う政治家は幼稚で恥ずかしい - 「金は天下の回りもの」ならなおきちんと保全すべきである - 日本人のお金感覚は不思議なことが多い - お金もセックスも無知が人生に重大な結果をもたらす - 共産主義の中国は五千年来の商人の国である <2> 投資家としての日本人、交渉人としての日本人 - 投資家としての日本人はねぎを背負ったカモである - 日本は世界でも有数の交渉下手の国である - 子供の交渉力を鍛えよう 第9章 節約とケチ <1> 節約とケチの人間学 - 節約もケチも大差ない - アンネ・シャイバーは二千二百万ドルを残して死んだ - シャイバー女史は何が楽しみで生きていたのか <2> 節約とケチの功罪 - 大家のモーリーさんは節約して命を落とした - 節約を教えるためにも子供には自由に使わせる経験が必要である 第10章 寄付とボランティア <1> 日本と海外の比較 - 自分のお金や時間を他人のために使う - 寄付とボランティアの背景にはいろいろな理由がある - もっともランクの高い寄付は匿名で行う寄付である - 人間は他人に奉仕することで幸せになれる <2> 寄付とボランティアに必要とされるノウハウ - 寄付やボランティアには高度なノウハウが必要である - 子供に親の姿を見せる - 問題があっても奉仕活動はやらせたい - 長谷部さんは自分の喜びから行動している - 奉仕プロジェクトは実行したら自分の手から離す |