飯能ゴルフクラブ会報誌 『HANNO』 掲載内容
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     【 アフリカ版ゴルフ 】  2004年新年号 掲載
国際投資の仕事柄よく海外へ行った。以前は1日1ヵ国というスケジュールだったが、昨今は遊びの方が多い。今年2月にアフリカのガーナとエチオピアに行き、ゴルフに及んだ。ガーナの首都アクラは赤道に近く、ともかく暑い。浅井和子大使と朝7時からプレイした。群れとなって押し寄せるキャディーの中から2名選抜するが、なぜかモップを持った子供も従いてくる。コースは、フェアウェイでも草が申し訳程度にちょぼちょぼ生えているだけだ。どこにボールが飛ぼうと、キャディーが近くにある草にボールを運び、力なく萎えている草を捻ってその上にボールを載せる。従ってOBは無い。
問題は腰に下げたポーチである。ガーナはインフレで1ドルが8000セディ(現地通貨)にあたる。大量の札を数えて腱鞘炎になったくらいだ。プレイフィーを腰の周りにぎっちり現金で詰めてきたのがスイングに影響する。
なんとかグリーンにたどり着くのだか、そこには一片の芝も無く、葉や虫が落ちているふんわりした泥の台地を眼にするばかりである。そこを同行の子供がモップで掃いてからパターをする。飯能の、よく整備され、つるつるに刈り込まれたグリーンに慣れている私は大苦戦。大使は現地の強みを遺憾なく発揮された。
エチオピアのアジスアベバでもゴルフを楽しんだ。やはり赤道に近いが2400mの高地で、軽井沢のように爽やかだ。フェアウェイはともかく緑で覆われ、通常のグリーンもあった。実に快適である。それに高地であるのでボールがよく飛ぶ。非力の私が200m以上飛ばせる。ゴルフはエチオピアに限ると思った。