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欧米資産家に学ぶ二世教育

§ 第17回 見かけを磨け



日本人、特に旧人類に属する人達は「男がみかけを気にする」のをバカにする傾向がある。しかし「みかけ」が第一印象を決め、ひいてはビジネスに影響を及ぼすことがあるのは事実である。

私が海外のプライベートバンカーや銀行関係者とよく会っていた頃、「朝と夜では同じ時計をしないで下さあーい」とパートナーに忠告されたことがある。氏素性の分からない相手を値踏みするとき「男性に対しては誂えた服であるかどうか、靴にも視線を這わせている。女性に対しては時計を含めた宝飾類、そしてバッグ、靴をチェックしている」と彼は言い張った。私は若い頃元国連大使夫人からマナーの教授を受けたが、そう云えば「海外の方は靴をよくみています。服をきらびやかにしても靴の踵が減っていたり、草臥れていては馬鹿にされます」と言っていた。

「みかけ」への配慮を教える子弟教育、しつけも様々ある。イギリスの上層階級ではナニー(乳母)が姿勢や食事のマナーを徹底的に教える。だから姿勢が悪いと「あの方のお里は・・・・・・」などと陰口されてしまうらしい。よい姿勢は見た目に美しいだけでなく内臓の働きにもいい。

海外で目立つのが日本人の歩き方。膝を曲げて蟹股でちょこまか歩いている。「膝を曲げず、腰をすっと伸ばし、脚の付け根から前にまっすぐ踏み出すこと。首筋をまっすぐ立てて鼻を指一本上向きにさせる」──。ボールルームダンスの名手、四本信子さんのアドバイスである。歩き方教室で指導を受けるのも一法。

服装に関してはスタイリストが職業のイメージにあわせたアドバイスをしてくれるが、イメージコンサルタントもお勧めである。昨今は政治家や芸能人だけでなく男性ビジネスマンのクライアントも増えたとか。人生観や性格を含めたアンケートに答えたあと、トータルイメージのアドバイスを受ける。また服ならどのブランドか、似合う色、どんな色のどんな系統のものか、ヘアースタイル、めがねの選択と続く。

顔の表情、声や話し方のチェックもしたい。部屋に大きな鏡を置いて時に自分の姿をチェックする、自分のスピーチをテープにとるなどは簡単に出来よう。だらしない姿勢、とがった表情、テープから流れでる「あのー」とか「つまり」の連発、激しい息継ぎなどへの気づきが第一歩である。自分の、そして子弟の洗練につなげていきたい。


(日本経営合理化協会AV局Webサイト・『経営コラム・社長のネット情報局』に掲載)
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