野いばらの咲く森の道

南アルプスの麓、白州のアトリエでは季節ごとにいろいろな野草の姿を楽しんでいる。
５月ら６月、森の中や川沿いの道で白く可憐な花を咲かせる野のいばら。
散歩の途中、折り重なる木々の葉と木漏れ日の差し込む中で野いばらの群生を見つけたとき、
たまたま入手したウィリアムモリスの世界が似合いそうなアンティークのランプベースの上に
透明ガラスと不透明ガラスの二重構造で木の葉と野いばらを重ね合わせる構想が浮かんだ。

内側シェードは木々の葉のみ。外側シェードに野いばらの花と緑の野ブドウの実を配置した。
花の芯と実はフュージングで制作。
夕暮れ時あかりを灯すと、森の中に迷い込んだヘンゼルとグレーテルの世界に入り込む。