花のランプ 11

南アルプスの麓、白州の別荘ではいろいろな野草の力強く可憐な姿を楽しんでいる。林の中や川沿いの道で、棘に悩まされることも多いのだが、5月から6月、白く可憐な花を咲かせる野薔薇(のいばら)。
この春、林の中で草むらと木漏れ日の合間から小さな白い野薔薇の花の群生を見たとき、この花のイメージを、是非ともステンドグラスで表現したいと思った。
たまたま入手したウィリアムモリスの世界が似合いそうなアンティークのランプベースがあった。このベースの上に透明ガラスと不透明ガラスの二重構造で木の葉と野薔薇を重ね合わせる構想が生まれ、試行錯誤しながら苦労して制作したのがこのランプ。
内側シェードは木々の葉のみ、外側シェードに野薔薇の花と緑の野ブドウの実を配置した。花の芯と実はフュージングで制作。薄暗い中で、このランプを灯して、森の中に迷い込んだヘンゼルとグレーテルの気分を味わっていただければ幸いである。

野薔薇の咲く森の道

(夢夢絵はがき作成)


















     




( 外側ランプシェード φ約350o H約225o) 
(内側ランプシェード φ約300o H約195o)
(全体高さ 約690o)

(2009年 制作)

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